「みなさん、こんにちは。危険人物の田母神です。暴\力装置のトップにいました。私はとてもいい人です。それなのに『日本の国は良い国だ』といってクビになりました。」このような気さくな冒頭から田母神氏のご講演は始まりました。2008年、民間の懸賞論文に応募した作品(通称、田母神論文)が問題となりその任を解かれた人物です。
ジャパン・アズ・ナンバーワンと表\現されるほど1980年代世界中で評価された日本が今は、大学を卒業しても就職率57%。YEG(商工会議所青年部)綱領には『国際社会の一員であるべき、国際人としての教養を高めよう』『行動こそ時代を先駆けるべき青年の責務と信じ力を合わせ国の礎になろう』とありますので今回は平和に暮らしていける、商売ができるということは決して当たり前ではなくそのことに対する『感謝』に気づかせてもらい、今まさに平和と経済の脅威となっているアジアにおいて日本が今後国家としてどのように対応し進むべきかについてお話を頂きました。
戦後の歴史、東西冷戦のお話、アメリカ、旧ソ\連、中国、ヨーロッパとの関係、情報戦争、日中記者交歓協定、尖閣事件、自衛隊が武器を使えないというお話、アメリカとの構\造改革要求書交換のお話など、世界の中の日本が経済や立場的にどのように豊かになりどのようにダメになっていったのか、田母神氏ならではの様々な観点からの沢山の知らなかったことを教えて頂きました。
日本が日本の立場に立つということが必要、「国を守る」という観点が欠如している現状、正しい歴史認識を取り戻さねばならない、強い総理(=リーダー)が必要であると強く訴えておられました。
聴講者がこのご講演を通して次代を担う者としての責任、日本人としての自信と誇りを自分たちの地域や会社に置き換え持つべき危機管理についての責務と行動に繋がる一助となったと思います。
懇親会にも本当に沢山の方にご参加頂き、講師を交え県内メンバー間の交流が図れた大変有意義な時間となりました。歴史認識や戦争というのは非常にデリケートなテーマであり、だからこそ重要でありますので田母神氏に対しては賛否両論あるでしょうが、お話を聞いてみますと国を愛し、憂いている方であることだけは間違いないと確信しました。
県青連六方良し委員会副委員長
堀井直晃(守山YEG)